させんバンカーの 独り言

ある日、突然左遷された元銀行員の日常

FP1級 学科試験 独学の勉強方法

スタート!
さて、いよいよFP試験の最大の難所であるFP1級学科試験の準備を進めることにしました。
これまでのFP3級→FP2級の高得点での合格に気を良くして、FP2級受験して直ぐに、まずFP1級試験の日程や科目等々をネットで確認するところから入りました。ネット上でも「難関資格」「学科試験合格は1割程度」「学科試験が基礎と応用に別れ、基礎の方が難しい」「受験料も学科とその後の実技で高額なお金が必要」等々の文字が並んでおり、これはなかなか十分な準備がいるなとの覚悟を改めました。そして4ヶ月後の5月受験を目指すことにしました。

勉強方法とテキスト選び
ネットで合格体験記を読み、もっと効率的な勉強方法はないか、ぶ厚いだけではなく効率よくFP1級合格のための知識を吸収することができるテキストはないのか、いろいろ考え探してみました。持ち運びが容易で通勤電車のスキマ時間を使って勉強するのに便利なサイズで、かつ過去問題集中心でも解答解説が詳しくポイントがわかり易くまとまっており暗記用のテキストにもなるもの。
そしてたどり着いたのが
①勉強方法はいままで同様、過去問を主体とする方法を継続する
②テキストは「スッキリわかるFP技能士1級テキスト+問題集」「FP技能士1級精選問題解説集」「2019年5月試験をあてるTAC直前予想FP技能士1級」の3冊としました。
「スッキリわかるFP技能士1級テキスト+問題集」は学科基礎+応用が入って370ページ。各科目の要点を絞り込んで、各テーマごとに要点解説と問題がセットになっているもの。あまり本の厚みはないが、必要なポイントは網羅している感じで使いやすそうだったので選びました。「FP技能士1級精選問題解説集」はきんざいが出している問題集で、各テーマごとに論点の微妙に異なる過去問がしっかりと掲載されており解説も丁寧。「2019年5月試験をあてるTAC直前予想FP技能士1級」は大手資格試験学校の情報力にすがる思いで予想問題演習に欠かせないアイテム。「スッキリ」と「精選問題解説」はネットでその時点の最新版(でも出版は2018年6月と時間は経過)の中古本が出ていたのを発見しネットで購入しました。「あてる」は今回最寄駅のTAC校に行って最新版を窓口で割引購入。中古本は2冊ともそこそこキレイな状態で、上代の半額程度で購入できました。受験手数料が学科と実技(FP協会)で28,900円かかるので、可能な部分は節約です。


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学習計画
使用するテキストが決まれば、この3冊を十分に消化しつつ、直前期には金融財政事情研究会のHPから2年分程度の過去問をプリントアウトして試験時間内に解答する実戦形式の訓練を繰り返す、学習計画を立てます。5月受験までの約4ヶ月の学習計画です。まず、「スッキリ」と「精選問題解説」「あてる」「2年分の過去問」「直近3年分の過去問」を3回通りやるためには1冊にどれくらい時間を取れるかを基準に、大まかに時間を割り振ります。それぞれのテキストの単元数や単元ごとの内容、ボリューム等をざっと見渡し、得意分野は少ない時間で、不得意分野やボリュームの多い分野は時間をかける感じでいつ、どのテキストのどの単元、どのページをやるかを決めていきます。「スッキリ」は問題・解説合わせて370ページ精「選問題解説」は500ページ。「あてる」は予想問題3回分と法改正と各単元ポイントまとめついています。割り振りができれば、あとは学習を進めつつ、進捗に応じて計画をリスケジュールしながら、確実に消化していくのみです。


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勉強を進めていくと
勉強を進めてみると「スッキリ」は過去問の解答解説に正答するのに必要な知識とその関連する知識の幹、枝葉のポイントが簡略にわかり易くまとまっており、受験勉強はこの本をメイン教科書として、不足している部分はFP2級の受験勉強でメインテキストで、使用した「みんなが欲しかったFP2級」解答解説集に戻って確認したり、ネットから国税庁や税務署HPから用語解説をプリントアウトして解説に貼り付けたり、過去問や予想問題に別途解説があればそれを書き込んだりして、なるべく「この1冊を見れば判る」よう工夫しました。

過去問やってみて
4週間かけて「スッキリ」を1回通り回して、2018/9過去問を試験時間にあわせてやってみました。ガーン!基礎が48点、応用が60点!2月末現在の実力では不合格点しか取れない!やっぱりFP1級は今までと違って手ごわく、かなりやばい状況です。もっと効率よく、テキストを繰り返し回して知識を脳に擦り付けて行かなきゃ!3月に入り、ここからかなり焦って勉強のピッチが上がりました。

問題の解き方の工夫
結局、受験前日までに「スッキリ」は3回通り、「精選問題集」は2回通り、「あてる」予想問題3回通り、過去問直近3年分は3回通り回しました。更に、途中で学習計画を追加変更し、「みんなが欲しかったFP2 級」解答解説集に戻って1通り読み直しました。
FP1級学科とFP2級学科では、同じ科目でも論点が違っている場合が多く、FP2級の知識が基礎にあって、その知識の更に深堀りや周辺の枝葉の部分の知識を問われるのがFP1級の学科って感じです。
問題の解き方は、問題文を見て、ストレートに頭に残っている知識で解ける問題と、不正解の選択肢を消去していき正答肢が最後に残る消去法でないと解けない問題と、数多くの問題をこなしてきた勘でなんとなく正解にたどり着く問題とがあるので、絶対正解の肢に〇印、絶対的自身はないけど多分正解の肢に△印、絶対不正解の肢に✖印を付けていきます。1問毎の各選択肢全てに印を付けていきます。ここで、〇肢を選ぶ問題であれば1肢が〇で3肢が✖、✖肢を選ぶ問題であれば1肢が✖で3肢が〇であればめでたしめでたしですが、ここで△肢が2肢程度になり判断に迷う場合等に、最終的に〇または✖と判断したら△〇とか△✖とか、迷って判断したことが後で見て判るようにしておきます。そして、その問題には一定以上の時間はかけずに次の問題に進み、一通りすべて回答してから見直しする際に、迷った問題から再度見直し再度判断します。
受験日までに繰り返し過去問を解き、この解き方等の工夫を覚え、なんとか過去問で合格点以上まで解けるようになりました。  

受験当日
いよいよ受験当日。さすがに受験生は「勉強してきました」感満載の、若手からベテランまで広い年齢層の方々です。午前の基礎試験は、結構初めて見たような問題も多く、時間を取られ試験時間一杯までかかって終わった時点で、合格点60点ギリギリ?といった感触でした。午後の応用試験は、過去問で同じ論点をやった記憶があるものの計算がうまく行かず、大問1問回答途中でタイムアップ。「やっちまった」感満載で受験を終えました。受験終了直後の感触は基礎で60点ギリギリ、応用で70~80点でギリ合格か、といったところでした。

自己採点では
受験当日夕刻に金融財政事情研究会のHPにアップされた模範解答でドキドキの自己採点。FP2級までは正直満点取れるかどうかくらいの感覚で自己採点に臨みましたが、やはりFP1級はレベルが違いました。自己採点では、基礎試験が受験直後の感触通りギリギリの62点。応用は大問1問失点しましたが、その他の問題でカバーし、正確な配点はわからないものの、希望的観測の部分点見込んで80点弱くらいの見立てとなり、合格を確信しました。

合格発表
格通知が届き、結果は140点。ほぼ見立て通りの結果で無事合格しました。

費用は
独学でFP1級学科試験合格までに要した費用は「スッキリ」上代3,200の概ね半額+「精選問題集」上代4,600円の半額以下+「FP1級9月試験をあてる」上代¥3,000のちょっと値引き+学科試験受験手数料¥8,900、合計¥16,000弱程度でした。

次はいよいよオーラス、FP1級の実技試験
学科試験翌日から、鉄は熱いうちに的に4か月後の9月FP1級実技受験の準備を始めました。